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ろ、ろぴゃくキロ〜〜〜ドヒャー!!!!
グーグルマップに表示された、泉佐野から埼玉県熊谷ラグビー場までの距離にア然となった。う〜ん・・・車で行くべきか?新幹線で行くべきか?新幹線だと前日入りだし宿代も掛かるしなぁ〜。 よしッ!車で行く。ドケチ埼玉弾丸ツアーを決めた。ツアー参加者は、タクルとママとボクの3人だ。 |
車のセカンドシートとサードシートをフラットにし、マットをひき簡易ベットが完成した。4日21時に自宅をしゅっぱーつ!阪和道〜近畿道〜第2京阪〜京滋バイパス〜名神〜東名〜中央道〜圏央道〜関越道と夜の高速道路をぶっ飛ばし、5日4時に関越道・高坂SAに到着した。ここでしばし仮眠タイムzzz。♫は〜るばる来たぜクマガヤ〜♫と、つい口ずさみたくなる程の長距離ドライブでした。ついに来ました熊谷ラグビー場。一番乗りはボク達と同じく、大阪から車で来た西岡真里奈選手のパパと弟のスバル君。駐車場で顔を見合わせ「埼玉遠いわ〜〜〜〜」と絶叫してしまいました。 |
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2013年4月5日、石見智翠館女子ラグビー部にとって歴史的な1日となった。熊谷で行われた「第2回 全国高等学校選抜女子セブンズラグビーフットボール大会」。智翠館は前回、中国四国選抜と合同チームとして参加。初戦の名古屋レディ−ス戦でつまづき、まさかの黒星スタート。この敗戦が響き、プレート(予選2位グループ)優勝(全体4位)に終わりました。今年は晴れて単独チームでの参戦、全国制覇の夢に向かってピッチに登場してきました。 優勝を目指す彼女達の最初のミッションは、予選を1位で突破しカップ戦へと駒を進めることです。予選トーナメント1回戦は北海道・京都精華女子合同チームが相手。大会前の3月23日に京都精華と練習試合を行なった智翠館は、勝利を収めたものの内容はイマイチだったようで「もっと精華に智翠館の嫌なイメージを与えないアカン、何やってんねん」と観戦した西岡パパがオカンムリでした。あれから13日…熊谷のピッチで智翠館のアタックが爆発しました。前半1分、新2年生・齋藤選手のトライ(写真右上)を皮切りに、3分に美咲が、5分に藤埜キャプテンが、6分に福島選手がインゴールに飛び込みました。キッカーを務める福島選手は、ことごとくコンバージョンを成功させ、28対0でハーフタイムを迎えました。後半に入っても1分に平田選手、2分に福島選手、6分には途中出場の西岡選手がトライをあげ、終わってみれば47対0の圧勝で選抜大会初戦を飾りました。 |
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予選トーナメント1位決定戦は、SCIX近畿セブンズアカデミーが相手。来春のこの大会には、3月に岬ラグビーを卒団したミカちゃんが、SCIXの一員として智翠館の前に立ちはだかる事でしょうね。 初戦の勢いそのまま、前半1分に美咲が先制トライをあげると、2分に田中選手、5分に美咲がトライ。前半終わって19対7で折り返しました。後半も齋藤・田中・岩本の新2年生トリオがトライをあげ36対14で予選トーナメント1位通過を決めました。 昨年同様、この大会が終わればニュージランドへ留学する部員がいます。帰国は8月下旬、新2&3年生全員で挑む最後の大会。11人の部員は、それぞれの思いを胸に秘めピッチを駆け回りました。 優勝がかかるカップリーグの初戦の相手は、前回覇者のYRA神奈川県チーム。ユース日本代表キャプテンの小出選手がチームを引っ張ります。 ここで負けるようなら優勝はありません。セカンドジャージを纏った智翠館がピッチに姿を現しました。運命のキックオフ! |
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さすが女王。いきなり先制パンチを食らいました。前半1分、センター小出選手が、素早くウイング井口選手にボールを回すと、見事なループパスを決め小出選手が70メートルの独走トライ(写真左)。 「美咲切り替えろ!」思わずバックスタンドから声をかけた。 2分、3分にもトライを許し0対15。まだまだこれからや!と。心で思っていても・・・YRA強しの気持ちがボクの心を支配し始めました。 小出選手の先制トライの時、智翠館・平田選手が好プレーを見せました。スタンドの位置から全力疾走でバッキング、意図的なコース取りに唸りました。小出選手を追いかけるのではなく、小出選手がゴール正面に回り込めないように内側のスペースを完全に殺していました。仕方なく小出選手が右端にグランディング、コンバージョンキックの2点を防いだのです。 前半終了間際、田中選手が反撃のトライ!智翠館は、YRAとは逆に福島選手がコンバージョンを成功させ、7対15で前半を終えました。 後半、試合が動きません。時間だけが過ぎていきます。 |
後半4分、ようやく密集サイドをついた青木選手をフォローしていた齋藤選手がトライをあげました。コンバージョンも成功しスコアは14対15。1点差に詰め寄りスタンドの保護者も盛り上がります。ボクはこの時、カメラを構えゴール後方に一人。喜びを共有できません。寂しかったなぁ〜 勢いは完全に智翠館でした。こうなればイケイケムード!しかし、その盛り上がりも一瞬で消されてしまいました。後半5分、小出選手が見事な個人技でトライをもぎ取りました。これで14対20。 ここからがラグビーの面白いところです。この時点で智翠館のトライ数は「2」、対するYRAは「4」。コンバージョン成功は智翠館が「2」、YRAは「0」でした。このコンバージョンの成功と失敗が奇跡を呼びました。 |
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6点ビハインドで無情のブザーがピッチに響き渡ります。「ラストワンプレー」。ハーフウェーから、わずか敵陣に入ったところでスクラム。青木−平田のHB団が素早くオープンに展開。センター福島選手が、丁寧にしっかりとタメを作ってウイング美咲にパスを通しました。ボールを受けた美咲はスピードでマークをかわしました。あとはインゴール目指して50メートルを走るだけ。「行けーッ!!」「走れーッ!!」ボクだけ「来いッ!!」大歓声の中、タッチライン沿いを駆け抜けます。嫌な相手がついに来ました内から水色の6番。そうです、小出選手です。美咲は22メートル付近で捕まりました。ここでよく智翠館はフォローに走ってました。ラックから左へ展開、藤埜→田中→齋藤とフォワードがよくつなぎ最後は青木がゴール下まで回り込みトライ!(写真右上)これで19対20。コンバージョンが決まれば智翠館の勝ち、外れればYRAの勝ち、運命を握るのは福島選手。この日、ここまで15回中12回のコンバージョンを成功させているゴールデンブーツ。 |
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お見事でした。ゴール成功!21対20大逆転でリーグ戦初戦をモノにしました。 | |
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劇勝でした。最後のプレーは単独チームだから演じれた筋書きの無い最高のストーリーでした。 最終戦、福岡レディースに勝てば優勝。負ければ1勝1敗で3チームが横並びになります。得失点差、総トライ数は、と、計算を始めましたが冷静に頭が回りません。「とにかく頼むぞ勝ってくれ」と祈るしかありません。 キックオフからノリノリの智翠館はイッキに試合を決めました。前半1分、3分と美咲が、5分には平田選手がトライをあげ19対0で前半終了。後半、少し気が緩んだのか開始早々トライを献上しましたが、美咲がこの試合3本目のトライをあげ26対7、試合を決めました。最終スコア26対14。 |
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石見智翠館女子ラグビー部は悲願の全国大会優勝を飾りました。選抜大会初の単独チーム制覇。創部して丸2年、日本一走行距離が長い監督、磯谷先生が宙に舞いました。 「これから、もっともっと強くなります」藤埜キャプテンの力強い言葉が印象的でした。2年連続のMVPを受賞した福島選手。攻守にわたってクレバーなプレーを見せてくれた平田選手。そして、公式戦で初めてウイングでの出場となった美咲。新3年生4人は最後の選抜で目標を達成しました。残るはコベルコカップを獲りに行くだけです。 新2年生の齋藤選手、田中選手、村上選手の3人は選抜大会終了後、即ニュージーランドへ武者修行の旅に出発しました。すでに、ニュージーランドで活躍しています。 日本一から4日後、新1年生10名(この中には岬ラグビーOGのユカちゃんも入ってます)が入部し、智翠館女子ラグビー部は21人となりました。こうなれば15人制のチームも作れます。セブンズなら3チーム作れます。新たに菅原コーチが就任しました。3年目の女ラグ、本当に楽しみです。 |
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泉佐野⇔熊谷往復1200キロの旅は、疲れも吹き飛ぶ楽しいドライブとなりました。まぁ帰りの600キロはママが運転してくれたのですが… えっ?なんで運転しなかったって?それは祝杯をあげたからです(笑) 最後に、上の写真を見て磯谷先生の顔をよく覚えておいてくださいね。覚えたらクリック! |